映画「ロストケア」を観て、将来の不安とかが心に広がってきました

映画「ロストケア」を観て、将来の不安とかが心に広がってきましたの話

考えさせられる映画でした

こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。

先日、映画館でロストケアを観てきました。

介護をテーマにした作品で、主人公が認知症の人を殺めたりするかなりシリアスな内容でした。

いわゆる、「介護殺人」というやつです。

予告編とかでも表現されていますが、主人公は凶悪な思考を持つ人間ではなく、認知症のお年寄りやその家族を助けたいという想いから「人を救う」方法の一つとして殺人を行っていました。

苦しみの末、他に救済の手段が何もない(と主人公は思っている)状況での犯行ですので、観ている側も頭ごなしに主人公を非難するような感情にはならず、同じような立場の人であれば感情移入もできるような、そんな映画でした。

映画としてはとても面白かったです。
と同時に、色々と深く考えさせられました。

自分自身に起きる出来事

まあまずは何と言っても、介護のシビアな世界、綺麗事では済まない厳しい現実というものが劇中にリアルに(悲観的に)描かれていたことで、自分自身の未来にも到来しうる出来事として考えずにはいられませんでした。

私の両親は健在で、まだまだ元気に生活できているのですが、近い将来介護が必要となる時はおそらくやってくると思われます。

その時に皆がつらくならずにやっていけるのか、金銭的な事情は大丈夫なのかといった不安は今までそれほど顕在化していなかったのですが、この「ロストケア」を観ることで意識せずにはいられなくなったのです。

できることならこの不安には蓋をして生きていきたいのですが…やはりそうもいかないようで。

世の中の大きな課題

後は…自分自身のことはとりあえず置いておくとして、世の中には介護にまつわる悲痛な事件が発生していて、行政もそれを救えるほどには網を張れていないし、介護を行う人もかなり不足している…という現実がとても気になりました。

もちろん全く知らなかったわけではなく、ニュース記事などである程度は知っていたのですが、その問題性が真剣に気になった…という感じです。

介護士不足だったり傷害事件が起きたりという状況を解決するには、これはもう介護ロボットを導入するしかないかもしれません。

人間味は無くなるでしょうが、それを上回るメリットがあると思われます。
将来的にはロボットも人間味を持ったりするでしょうし、とにかく早期の技術進歩が望まれますね。

みんなが知って考えること

結論ですが…この映画は日本の成人みんなが観た方がよいかもしれません。
日本は今後もどんどん高齢化が進んでいきますし、多くの人が介護の問題に直面するであろうという想定もありますので、みんながもっと真剣に考えた方が良いのでは…と考えた次第です。

考えたところですぐに何かが変わるということもないと思いますが、みんなが現実を知るだけでも世の中が良い方向に動き出すかもしれません。

久しぶりにそんな真面目なことを考えさせられた映画でした。

それではまた。