道路陥没のニュースの進展に想いを馳せつつ、気になるのはニュースの中の言葉だったり

道路陥没のニュースを「読んで」思う
こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。
今年1月に発生しました、埼玉県八潮市の道路陥没の件ですが、穴に落下したとされるトラック運転手がついに見つかったようですね。
いくつかのニュース記事が出てきていまして、例えば以下のようなものです。
外部記事:近隣住民「見つかってよかった」 下水道本格復旧までは5~7年 埼玉・八潮道路陥没事故
事故発生から実に三カ月が経っていまして、まさに「ようやく」と言ったところですね。
当然のごとく、すでに亡くなられていましたので、見つかったのはご遺体です。
(亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。)
さて、違和感がちょっとありましたのは、今回のニュースが発表される際、各ニュース記事が「救出」という言葉を使っていたことです。
トラック運転手の方は事故当時からあの場所で逃げられずに居たということで、一切の考慮の余地を挟めない形で「当然亡くなっている」ということは明確なのですが、それでも「救出」という言葉を使っている…。
上記に貼りました外部記事でも、「救出作業」という表現が使われていました。
まあ…事実としてご遺体を発見するまでは死亡を確認できていないと言えるとは思いますので、絶対に生存してはいないことは分かっていても生存している体にするということだったのでしょうけどね。
社会史ではなく社会死
先出の記事に戻りますと、「社会死状態」という言葉が出てきていました。
この言葉、こういうケースでどのような意味で使われているのかよくわかりませんでしたので早速調べてみましたところ、「医師の診断を仰ぐまでもなく、体の状態からだれが見ても判断できる死」という意味でした。
普段のケースであれば、死んだかどうかを断定するには厳密には医師の診断が必要なのですが、誰が見ても明らかであれば素人が「死んでる」と判断して良い、少なくとも「社会死状態」として良いということですね。
誰が見ても明らかと言いますと…頭半分がえぐれていたり、白骨化していたりという感じでしょうか。
今回の八潮市のケースでは、部分的な白骨化ぐらいはあってもおかしくなさそうです。
汚水に水没していたかどうかにも依るでしょうが、なんたって三カ月ですからね。
「救助」に向かった人たちにも、相当の覚悟が必要だったでしょうね…。
言葉や表現
というわけで、今回は埼玉県八潮市の陥没事故を背景に、「救出」という言葉の意味だったり「社会死状態」という初めて聞いた表現についてなどでした。
「社会死状態」という表現、ちょっと特徴がありますので、ある意味覚えやすいですね。
最近の言葉の使い方ですと、「社会的な死」と言えば社会から隔絶されたり犯罪者として世の中に広まってしまうようなことを意味していると思いますが、「社会死」と「社会的な死」で全然意味が違うのが興味深いと言いますか日本語難しいと言いますか。
ちなみに、「社会死」(誰が見ても死んでるのが明らかな状態)とは反対の言葉として、「法的な死」(医師が呼吸や心拍を見て死んだことを確認した状態)という言葉もあるようです。
この二つがおおよそ反対の言葉というのも意外性があって面白いですね。
「法人」と対になる言葉が「自然人」だということを思い起こさせます。
まあよくわからない結論になってしまいましたが、日本語って面白いですねってことで。
それではまた。
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